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インフルエンザとの戦い方(続)

大泉生協病院・小児科部長
齋藤文洋

 この間新型インフルエンザの様相は激変しました。国立感染症研究所は、現在A型インフルエンザ全体の95%が新型であると発表しました。

 そしてついに国内でも死亡者が発生しました。練馬区でもA型はほぼ全例新型のようです。ではどう対抗したらよいでしょう。集会中止や学校閉鎖など人との接触の機会を少なくするのは有効です。でも他人任せで、今は一寸大袈裟かも知れません。

 もっと積極的な予防対策は?

 すぐ思いつくのは新型インフルエンザワクチン。でも日本にはまだ有りません。それに過去のデータではワクチンは感染予防より合併症を軽減する効果の方が大きいようです。「罹らない」ためにもっと良いのは、実は「手洗い」と「うがい」のようです。たかがこれだけと思うかもしれませんが、2年ほど前、京都大学が出した風邪の予防に何が有効かという研究では、普通の水や塩水によるうがいと手洗いが最も効果があり、90%予防できるというのです。そして集団を避け感染の機会を減らしましょう。

 では罹ってしまったらどうするか?

 咳エチケットとしてマスクは必須です。周囲に広がる機会を少なくするからです。タミフルなどの薬はどうでしょう。もちろん飲んで良いでしょう。でも薬は不完全です。合併症を予防できるというデータもありません。治療の主役はあくまで自分自身です。結局おいしい物を食べて体力をつけ家でゆっくり休むのが、実は一番の治療です。

まずは予防を---衛生的な手洗い

 石けんを使って15秒以上かけて、しっかりと洗いましょう

(1)洗う部分を水でぬらす
(2)石けんを適量手に取る
(3)手のひらでしっかり泡だて、手のひらを洗う
(4)手の甲に手のひらをかぶせて洗う
(5)指の間をしっかり洗う
(6)指先・爪をしっかり洗う
(7)親指の周囲をよく洗う
(8)両手首をていねいに洗う
(9)流水でじゅうぶん洗い流す
(10)水分をきちんとふき取る