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薬の話---抗インフルエンザウイルス薬  タミフル・リレンザ

  大泉生協病院 薬剤科 科長
  村山礼子

インフルエンザの治療に使われる薬です。A、B型共に効果があり、新型も治療は同じです。体内でインフルエンザウイルスの増殖を抑えることで、発熱期間を1〜2日短くし、症状を軽くする効果があります。熱が下がると薬をやめてしまう人がいますが、感染6日後でも1万個以上のウイルスが体内に残っており、他人にうつしてしまいますので、残さず(通常5日分)全て使用しましょう。

「タミフル」は経口カプセル剤。小児用ドライシロップもあります。1日2回服用。1歳以上に使用ができますが、タミフルを服薬した10歳以上の子供は服薬しなかった子供に比べ飛び降りなどの深刻な異常行動をとるリスクが1・54倍高いとの調査により、現在10代への投薬は制限されています。しかしインフルエンザ脳症でも同じ様な症状が現れることがある為、タミフル服用の有無に拘わらず、最低2日間は子供が一人にならないよう親が見守ってください。 「リレンザ」は吸入タイプ。朝夕2回吸入。5才以上に使用できます。吸入薬のため、気管支喘息など、呼吸器に病気のある人は注意が必要です。喘息用吸入薬を併用する場合、喘息用の吸入薬を先に使用する様にして下さい。抗インフルエンザウイルス薬は、医師が必要と認める場合に処方される薬です。基礎疾患のない健康な大人には積極的に使用しない場合もあります。使用の有無や副作用に関して医師とよく相談しましょう。

新型インフルエンザに対しては、従来適応でない妊婦や授乳婦、乳幼児(適応以下の年齢)に対しても、副作用のリスクを見極めながら投与をします。相互作用として、エフェドリンやカフェインが含まれている市販風邪薬やドリンク剤とタミフルの併用により異常行動を起こす可能性が報告されています。一緒の服用は避けましょう。