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薬の話---虫歯や歯周病で歯を失ったら

  氷川下セツルメント診療所歯科 医師
  安 梨淑

 一昔前なら、歯をつなげるブリッジを入れるか、取り外しタイプの義歯(部分入れ歯)を入れるのが正答でしたね。 しかし現在ではもうひとつのオプションとしてインプラント(人工歯根)治療がありますが、いかんせん高額の費用がかかります。そこで自分の歯をなんとか長持ちさせたいものだというのが万人の願いでしょう。今号では歯科方面の再生医療はどこまで来ているのか?という話を。

 まず歯の再生は研究段階です。万能細胞を使って歯を再生する方法の研究が行われています。つぎに歯周病で失われた歯槽骨の再生は実用化されているものとしてはエナメルタンパク(エムドゲイン)を封入する方法があります。これは歯の周りの炎症性組織を郭清した後のスペースに人工骨とともに液状のエムドゲインを封入し縫合するもので、残っている歯槽骨の形によっては良い治療法といえます。(現在は保険外治療)。

 また同じ使い方でエムドゲインよりも可能性が高い再生アイテムとしてサイトカイン(たんぱく質)の研究は実用化目前といわれています。そこで再生医療の実用化を待ちつつ一方で自分自身の残った歯を守っていくのが相変わらず、われわれの課題であるわけです。

 今年もよろしくお願いします