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病気の話---百日咳

  東京健生病院内科 医師
  小金丸千景

 百日咳は百日咳菌によって引き起こされます。感染して1週間ほどの潜伏期のあと、カタル期(1〜2週間)、痙咳期(4〜8週間)、回復期(1〜2週間)という経過をたどります。カタル期には鼻閉・鼻汁など、普通の風邪と区別の難しい症状が出ます。熱はあっても微熱程度です。その後次第に咳が強くなり、痙咳期になると、コンコンコンコンという連続性の咳嗽や息を吸ったときに笛のような音が出るようになりますが、成人の場合は典型的な症状が出ず、咳だけのこともあります。

 もともと乳幼児の疾患として知られており、乳児期にDPTワクチンとして予防接種も行われています。しかし、最近では成人でも集団感染が問題になるなど注目されています。

 治療としてはマクロライド系抗菌薬が用いられます。症状により鎮咳去痰薬や気管支拡張剤を併用します。成人では軽症の事が多いのですが、ワクチン未接種の新生児・乳児の感染源として注意が必要です。