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介護の現場から-(4)


認知症でも安心して暮らせるまちづくりを
 介護事業部長 齋藤恵子  

 振り込め詐欺被害の話を3件聞きました。
 「息子が駅で痴漢をした」「息子の会社が経営難で資金援助が必要」など家族を心配する高齢者を狙った悪質な犯行です。利殖商法で多額の被害にあった方もいます。 

 被害者の状況を聞くと一人暮らしや日中一人の方 、認知症の方が多いようですが、認知症がなくても言葉巧みに迫られ、パニックになると正常な判断ができなくなるのです。

  一方、未然に被害を防げた方もいます。水道局を名乗って「この地域は濁り水が出ているから浄水器が必要です。今なら割引料金が利用できますよ」と言ってきたそうです。一人暮らしで目も悪いので、日ごろから隣のご主人に書類書きや、電球の交換など手助けをしてもらっていたので、その日も「いっしょに説明を聞いてもらうので呼んできます」と言ったら、あわてて帰って行ったというのです。

 この一呼吸が被害を防ぐポイントだと感じました。すぐに行動しないで嘘でもいいから「家族に相談してから連絡します」という対応が大事です。本当に事故や事件が起きたのなら結論を急がせたりしません。

 今、地域で大切なのは、ちょっと声を掛け合える関係です。医療生協では一人ぼっちをなくし、認知症でも安心して暮らせるまちづくりを呼びかけています。困ったときは、事業所も相談窓口になります。健康のこと、介護のこと、くらしのことなどお気軽にご相談ください。