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介護の現場から-(5)


家に帰りたい…リハビリ病棟への転院で実現した在宅復帰
 介護事業部  

 A子さんは11年前52歳の時に脳出血で倒れて、右麻痺と失語症の後遺症が残りました。10歳年上の夫、息子と暮らしていました。退院当時はトイレに行くときに室内を歩く程度で、言葉も表情も乏しい方でした。 

 日中は、家族が仕事に出かけて一人になるので、ベットの横のテーブルに炊飯器を置き、おかずは夫が作ってくれたものを鍋ごと制限なく食べていたので太ってしまい、歩行も不安定になっていきました。

 そんな暮らしでしたが訪問看護師が関わるうちに、食事に気をつけて体重コントロールすることや「主婦としてできることを見つけていこう」とリハビリテーションやデイケアでの機能訓練を進めていきました。

 洗濯物をたたむなど自分ができることが増えて「お父さんも大変だからね」「どうもありがとうね」など笑顔やことばも豊かになっていました。 そんな中、室内で転倒。骨折で入院となりました。入院先の病院で、「もう歩ける見込みがないので、入所施設を探すように」と言われたと訪問看護師(ケアマネ)に家族が相談にきました。

10余年も自宅の暮らしを支えてきた看護師としてはあきらめきれず東京健生病院の回復期リハビリ病棟に転院を依頼しました。病院の相談員が「やるだけやってみよう」と言ってくれたことが心強かったといいます。そうして根気強くリハビリを続けたところ、伝い歩きができるまでに回復しました。今、在宅復帰に向けた準備が始まっています。

「正月は家族と過ごしたい」という希望が叶えられそうです。