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食----早寝早起き朝ごはん

東京健生病院・管理栄養士
大竹 美枝子

 春は新生活のスタートという人も多いのではないでしょうか。その為に従来の生活習慣が変わることもありますが、よりよい方向へと結びつける努力をしたいものですね。

まず、おすすめしたいのは「朝ごはん」です

 近年、生活環境の変化に伴い、子供たちの生活リズムの乱れ、朝食の欠食が学習意欲や体力、気力の低下に密接に関係しているといわれています。国立教育政策研究所の調査によると、毎日朝食を食べる子供ほどペーパーテストの正解率が高い傾向にあることが明らかになっています。そんな中、文部科学省では平成18年度より「早寝早起き朝ごはん」国民運動をすすめています。平成21年度の国民栄養調査によると習慣的に朝食を食べないという人は男性10・7%、女性6%あり、男女とも20〜30歳代に多く、この状況が習慣化した時期は「小・中学、高校生の頃から」と多くが答えています。
 朝食の欠食は心身の活力を低下させるだけではなく、生体防御反応を引き起こし、エネルギーを節約して脂肪の合成を促進するように働きます。朝食を抜くと1日の摂取エネルギーが少なくなるにもかかわらず、肥満しやすくなる大きな原因です。
 一方で摂取エネルギー量は年々減っています。1970年代は約2210kcalだったものが、現在は1867kcal。これは戦後直後より少ないくらいです。これは肥満や糖尿病が増え続けている原因は飽食だけだはなく、「何をどれだけ」に加えて、これからは「いつ食べるか」というタイミングも充分に考慮していく必要があることを示しています。
 夜型で、朝食欠食など不規則な生活を改善し、家族みんなで朝食を摂ることのできる環境づくりをめざし、3食バランス(主食+主菜+副菜)よく食べる習慣を身につけましょう。朝食抜きの人はまずは乳製品や果物、もしくは具だくさんスープ、味噌汁などを食べることから始めてみてはどうでしょうか。