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■第61回通常総代会で理事長に就任された根岸京田先生に東京保健生協の課題や抱負を伺いました


「ヘルスプロモーション」が大きな目標
根岸新理事長

国際的にも日常的に地域の人々を健康にすることに関心が高まっており、
医療生協ですすめる「地域まるごと健康づくり」そのものです。

 □本日は抱負や東京保健生協の課題を伺います。まず、私たちをとりまく医療情勢はどのような状況なのでしょうか。

 地域の中小病院の役割はリハビリと慢性期の医療
 小泉内閣以来の大きな医療供給体制の再編が最終段階に入ろうとしています。すなわち、急性期の医療は大病院に特化して人もお金も集中していき、地域の中小病院の役割はリハビリと慢性期医療が主体となっていきます。さらに、治療の終わった方や軽症者は病院から介護施設や在宅へという政策的な誘導はさらに強まるでしょう。日常的な医療や介護は「地域包括ケア」という考え方のもとで、中学校区くらいのエリアで完結していこうとされています。しかし、急性期の医療要求を全て大病院で引き受けるのは現実的ではなく、地域の中小病院が一定の急性期の医療や救急医療を引き受けることで「地域包括ケア」がうまく機能するのではないかと思います。

 □そのような中で東京保健生協の課題はどういうものとお考えでしょうか。

「24時間の安心」をささえるには病診・診診連携で

  大きくは二つあると考えています。一つは現在ある医療・介護の資産を有効に活用すること、二つ目は生協組織を拡大し活用化するため、特に若い人達に参加しやすい組織にしていくことです。
 第一の課題については、まずは病院の機能をはっきりさせることです。地域の医療要求を考慮しつつ、中小病院の長所である「地域に根ざした医療」を提供するために、リハビリを主体とした慢性期医療と救急を含む急性期医療をどのようなバランスで継続していくのか、そのために必要なマンパワーをどのように獲得していくのかが課題です。また、診療所や訪問看護ステーションについては「在宅医療を24時間支える」システムをどう構築していくかが課題です。在宅での医療・介護の継続が政策的に誘導されていく中で、病診連携や診診連携をさらに強めて「在宅医療を24時間支える」強力なシステムをつくることが求められています。

 二つ目の課題は、震災以降、地域のネットワークづくりに関心が高まっています。その中で生協の役割は重要だと思います。また「ヘルスプロモーション」(*)を大きな目標に掲げたいと思っています。「日常的に地域の人々を健康にするにはどうすればよいか」ということに世界的に関心が高まっており、医療生協ですすめる「地域まるごと健康づくり」という活動はWHOも注目しています。健康志向が高まる中、「『健康』をキーワードにしてまちづくりをすすめていく」ことが課題だと思います。

 ※ヘルスプロモーション
WHOで提唱された新しい健康観に基づく21世紀の健康戦略で「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」のこと


 □ 組合員・職員へのメッセージをお願いします。

 今までに蓄積した生協活動を継続、発展させ、「楽しく続けられる」ことが必要だと思います。その中に若い人々にも参加してもらいましょう。5万人もの人が集まって病院や診療所を運営するという組織の力を大いに発揮していきたいですね。  職員は事業所とその中での自分の役割を自覚していただきたい。そしてコミュニケーションがあらゆる場面で重要になってきています。若い人たちが自由にものを言い、先輩にはそれを認めるような風土をつくっていきたいと思います。

根岸京田先生の略歴
1985年新潟大学医学部卒業。同年、東京健生病院入局。外科医
東京健生病院院長・東京民医連副会長・全日本民医連理事
東京都出身。趣味は居合道、オートバイ、コンピュータ
家族:妻、男の子3人、猫2匹


■総代会で選任された理事・監事

理事
理事
文京区選出 台東区選出
佐藤憲和 豊田太一
黒澤素子 茂木ひで子
橋本洋子 橋詰美知代
関村ユミ子 秋間美知子
小林幸代 中央区選出
笠井恭子 大野敏之
広瀬紀代美 職員選出
豊島区選出 篠田雅俊
稲垣 正 根岸京田
白鳥 操 齋藤文洋
渡邊彩子 相原 力
山口 実 齋藤ひろみ
新宿区選出 工藤章子
米山友介 齋藤恵子
川辺せつ子 山岸太一
冨沢博行 武市和彦
練馬区選出 田辺文江
吉田一夫 松本隆二
井上ふさ子 岡部敏彦
長原洋子 山崎広樹
根上 茂
-
菊池征子
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監事
監事
稲垣 博 武田健一
棗田敏正 加藤行夫