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病気の話…肺炎球菌ワクチンのススメ

よみせ通り診療所所長 
今藤 誠俊

 今回は、最近CMでも話題の「肺炎球菌ワクチン」についてお話します。

 初めに質問ですが、肺炎は日本人が亡くなる原因で何番目に多いでしょう?
実は第4位なのです!がん・心臓病・脳卒中という3大原因に次いで多くの人が亡くなる病気なのです。意外だったでしょうか?

 戦前は日本人の死亡原因のトップ3で、戦後は減少して一時は7位でしたがその後増加し、2009年にはなんと脳卒中とほぼ同数に増えています!その大きな原因は、高齢化・認知症の増加の増加で免疫力がない方が増えていることで、最近は「肺炎は怖い病気だ」ということが再認識されています。

 そこで予防として肺炎球菌ワクチンが有効です。このワクチンを受けることで、肺炎を最も多く起こす原因である「肺炎球菌」の抗体がつきます。他にも髄膜炎や敗血症など、肺炎球菌で起こる感染症も予防が証明されていて、世界中で「肺炎球菌ワクチンを受けた方がよい」と言われています。

 この予防接種は慢性の病気の有無に関係なく「全ての」65歳以上の方に勧められています。「前に受けたことがあって『一生で一回受けたらいい』と言われたよ」という方もおられると思います。この予防接種が始まったときはそう言われましたが、その後の研究で予防接種後5年経つと効果が弱まることが最近わかってきました。ですので前回予防接種を受けてから5年たてば再度予防接種を受けることをお勧めします。ちなみに副反応はインフルエンザワクチンとあまり変わりなく、自治体によっては助成制度もあります。

 最後に「インフルエンザワクチンの後に肺炎球菌ワクチンを受けよう!」という方は、インフルエンザワクチンの1ヶ月後をめどに肺炎球菌ワクチンを受けられます。

 かぜや肺炎にかかりやすい冬の季節、ぜひ肺炎球菌ワクチンを受けていただいて、元気に毎日を送ってください!