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食…おせち料理

  東京健生病院・管理栄養士
  大竹 美枝子

  「おせち」という言葉はもともと「お節句」が変化したもので、いわゆる五説句に神前にささげる節句料理の創傷でした。

一年で一番大切なお正月料理だけに「お節」という言葉が残ったといわれています。お正月におせち料理を食べるのは正月の三日間女性が休養できるようにと言われていますが、本来は、神様を迎えている間は物音をたてたり、騒がしくせず、台所で煮炊きをすることを慎むというところからきています。

田作り=五万米(ごまめ)ともいい、米の肥料として使われたいわしの豊漁祈願。

数の子=子孫繁栄を願う。

伊達巻=卵を使った料理は子孫繁栄の象徴。

きんとん=「金団」と書き、財宝という意味があり、豊かな生活が送れますようにと願を込めて。

黒豆=まめは「まめ」に働けますようにという語呂合わせ。

昆布巻き=こんぶは「よろこぶ」と同音になるところから、おめでたい食材として。

田作り=こんぶは「よろこぶ」と同音になるところから、おめでたい食材として。

えび料理=腰が曲がるまで長生きできますようにという願いを込めて。

なます=色の白い大根は清らかな生活を願い、また、大地に根をはるので、家の土台がしっかりして栄えるようにと願いを込めて。

煮物=「お煮しめ」は家族が仲良く一緒に結ばれるという意味があります。

 おせち料理にはそれぞれの想いが込められています。昨年は震災を機に「家族」の絆を改めて考え、一緒に過す時間を大切にしたいと願い、今年のお正月を特別な想いで迎えられている方も多いのではないでしょうか。
 震災後は食料が品薄になり、改めて「食」の大切さについても考えさせられました。「食べ物」に感謝しつつ、新しい年が健やかに過ごせるようにと願いたいです。

東京健生病院の手作りおせち料理

(写真は正月を病院で過ごす患者さんのために東京健生病院栄養科が毎年心を込めて作る「手作りおせち料理」です )