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歯の話--- 歯科治療と薬

  大泉生協病院歯科 歯科医師
  石口 雄一

 今回は歯科と全身疾患、服薬についてお話しします。みなさんの中にも色々なお薬を服用している方がいらっしゃると思います。近年、特に問題視されるのが、骨粗鬆症の方がよく服用しているビスフォスフォネート製材(ボナロンなど)です。薬としてはありふれているのですが、この薬は歯科ではかなり問題となっています。

 数年前、アメリカで報告されたものですが、この薬を服用中の方の歯を抜いた場合、低い確率ではありますが、抜歯した場所の顎の骨が壊死してしまうことがあるとのことです。この壊死がはじまるとなかなか治まらず、最悪の場合、かなりの顎の骨を取り除かなければならなくなります。治療に当たっては3か月程度、薬の服用を中止する必要がありますが、これは担当医としっかり相談してもらう必要があります。

 また、脳梗塞、心筋梗塞など抗凝固剤(ワーファリンなど)を服用されている方も注意が必要です。血液をサラサラにする薬なので抜歯後の出血が他の方よりも止まりにくいことがあります。症状によっては、抗凝固剤を中止して、抜歯したり、他の薬剤に変えて抜歯することも必要となります。

 これら以外にも歯科治療時、注意が必要な薬剤や全身疾患もいろいろありますので、初診時やしばらく期間があいてからの受診時の問診、体調や薬が変わった時などは一声かけていただくなどご協力をお願いいたします。