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●●ドクター紹介 …佐藤 桂子先生(よみせ通り診療所所長・医師)

佐藤医師
感謝の思いで生きている姿に …

 衿元のチーフにセンスの良さが光る。

 東京は神田の生まれ。父は文部省勤務、母は教師の家庭に義を育つ。人前で意見を云うのが苦手な口数の少ない小学生であった。大人になってクラシック、モダン、ジャズ、タップとリズムにのせて身体表現の世界を楽しむ。将来は何か人と係わる仕事をしたいと漠然と考えていた時、山本周五郎の「赤ひげ診療譚」に出会い医師を志す。

 東京女子医科大学在学中からセツルメント活動に参加し、そこでの川井先生との出会いが卒業と同時に東京健生病院入職に繋がることになる。

 以来、生活の場に係わる医師を目指して、内科医として研鑚を積む。メタボリックシンドロームなどと騒がれる10年以上前から糖尿病治療に意識的に取り組んで来た。

 よみせ通り診療所に赴任してとても嬉しいことがあるという「古きよき日本人」に往診先でも診療室にいても出会えること。「ありがとうございました」と頭を下げる方。時間内にみえているのに「ギリギリにきてお手間をとらせてすみませんでした」といって帰っていく患者さん達。お礼を言われたい訳ではない。相手を思い、いつも感謝の思いで生きている姿に接するさわやかな喜びである。

 往診先は石の門を構えた家もあれば古いアパートもある。地域の生活の中で医療に携わりたいと願っていた積年の夢が叶い、今の思いを「一生懸命地域をうろつきまわりたい」と云われる。

 打てば響く光をお見受けした。どんどん質問し、引き出した豊かな内面が垣間見えた。

 週2キロと決めている水泳が健康維持に役立っている。趣味はお囃子で笛を吹く、時にはお呼びがかかる。教師を目指す子息と暮らす。

聞き手*編集委員