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介護の現場から…老々世帯、認知症の方の生活支援でもっとも困る金銭管理

 介護事業部長 齋藤恵子 

 85才のAさんは7年前からひとり暮らし、要介護2で視力障害があります。親族とは疎遠で夫の葬儀は、近隣の友人Bさんが手配など手伝ってくれました。

 夫も亡くなる前にBさんに「妻の面倒を見てくれたら土地を譲る」と言っていたことから日常の金銭管理などを頼っています。

  最近Aさんから「Bさんに土地を譲る手続きを迫られている」とケアマネジャーに相談がありました。

 ケアマネジャーは、本人の意向に沿わないなら社会福祉協議会の人権擁護事業や成年後見制度の活用をすすめましたが、友人との関係が壊れることが心配で踏み切れません。些細なことを頼んでも、金銭でお礼をしている様子を見ているとケアマネジャーは「危うい」と感じています。

  ケアマネジャーが担当するひとり暮らし、老々世帯、認知症の方の生活支援で最も困るのが金銭管理に関わる問題です。介護サービスの手配や相談はケアマネジャーの業務ですが金銭管理は行えないのです。「今は何とかなっている」と思っても、体調を崩したり、認知症で判断能力が低下する前に誰に管理を任せるか、任せる人がいない場合には成年後見制度を活用することなどを考えておくことが必要です。