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薬の話--- 薬の飲み忘れを防ぐために

  ごんげん坂薬局
  高野 典子

 少し前まで、「医者の指示に患者がどの程度従うか」という視点のもと服薬状況を見ていました。したがってその評価は医療者側に偏り、薬の服用を規則正しく守らないのは患者側に問題があると強調されていました。しかし実際は、『ただ言われた通り』ではなく患者自身が治療に積極的に参加することが治療成功の鍵であり、飲み忘れを防ぐポイントです。

 つまり治療内容・患者側状況・医療者側の状況・患者と医療者の関係、などをふまえて、治療法は患者にとって実行可能か、服薬を妨げる因子があるとすればそれは何か、それを解決するためには何ができるかなどを医療者が患者とともに考え、相談の上、決定していく必要があるわけです。

 薬局ではこうした動機づけのお手伝いをしています。効き目や飲み方だけではなくお身体の様子や薬の服薬状況をうかがい、飲み忘れ時のアドバイスもしています。ハード面でも、錠剤によっては縦に十四錠並んでいて一週間の服薬管理がしやすくなっているものもあります。錠剤シートに飲む予定の日付を書いたりするのもよいでしょう。錠剤の数が多い時は一包化といって朝なら朝の薬だけを一袋にまとめるサービスをしています。印字する内容も日付・曜日・時刻など都合に合わせて行います。

 よく、のむ回ごとに1錠ずつに切って置いておくということをお聞きしますが、これは危険です。全国では毎年、四角い包装のまま飲んでしまい食道が切れてしまう方が発生しています。要注意です。

 最後に自己判断で増減や中止をしない事も大切です。必ず担当医の指示に従いましょう。