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食--- おせちについて

   東京健生病院食養科・管理栄養士
  土井 奈緒

 おせちは子孫繁栄や五穀豊穣を願うための料理です。最近は世帯の人数も減少しおせちを食べる家庭も少なくなってきたと言われます。また、スーパーなどで購入し家庭で作らないことも多くなっています。しかし、市販のおせちは味付けも濃く、注意が必要です。

 塩分が多いおせちの代表は数の子、かまぼこ、昆布巻きなどです。数の子25g(塩分0・7g)、かまぼこ2切れ(1g)昆布巻き(塩分1・7g)を食べるだけで塩分は3・4gとなります。塩分制限が必要な方は一日塩分6g以下と言われていますので食べる量を控えることが必要です。

 糖分の代表は黒豆やきんとん、だて巻きです。黒豆40g(141kcal)きんとん40g(101kcal)だて巻1切れ(57kcal)を食べると299kcalになります。血糖値が高い方や体重の多い方は摂る量に気を付ける必要があります。
 家庭で作ると塩分や糖分を控える事ができます。素材の甘みを利用して砂糖の量を少なくしたり、だしをしっかり取って薄味にすると良いでしょう。また組み合わせも重要です。

 バランスよく食べるために「主食+主菜+副菜」をそろえて取り分けるようにすると良いでしょう。取り分けることでご自身がどのくらい食べたかも確認できます。特に野菜のおかずは不足しないようにしましょう。おせちのほかにサラダやお浸しなどを添えるようにすると選びやすくなります。お雑煮を具沢山にし、汁を少なめにすると塩分も減らせます。全部自家製というのは難しいと思いますので、一品でもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。私は祖母からおせちを習いました。その経験は今日の私に大きな影響を与えました。台所に家族で立つことは家族のきずなを見直すことにもつながります。

 「一年の計は元旦にあり」といいます。ぜひ、今年は家族のみなさんと一緒に料理に挑戦してみましょう。