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原発は なぜ危険か?(上)

「なぜ原発はいけないのか説明して下さい」という投稿が寄せられました。長崎千早支部の組合員で高校の物理教員の和田敏明さんに3回シリーズで連載していただきます。


そもそも「原発(原子力発電)」とは何か? 
 原発は、火力や地熱発電と同じように、高温の水蒸気を利用してタービン(巨大な羽根車)を回し、電気を作ります。ただ、何を使って高温の水蒸気を作るのかが重要で、原発は、ウラン(とかプルトニウム)という物質の原子核を分裂させたときに発生する大量の熱を利用しています。そして、原発が他の発電法と根本的に違うのは、中心部にある原子炉内で発生する熱の大きさが桁違いに大きいこと(約100万倍)、同時に原子炉には必ず放射性物質(放射能、″死の灰=jが貯まり続けることです。その大量の熱を冷却しながら利用しているので、取り込まれた冷却水は温排水として海に放出されます。さらに、使用済み核燃料は、長い間放射線と熱を出し続けるので、閉じ込めつつ冷却し続ける必要があるので面倒です。

 したがって、原子力発電は冷却水を手に入れやすい海岸沿いに建設され、全体としてかなり複雑で、巨大な機械・施設となっています。 

原発の危険性は?
(1)もっとも本質的な危険性は、核分裂によってできる物質(核分裂生成物、いわゆる″死の灰=jは、必ず放射線を出し続ける(放射能を持つ)ということ。しかも、放射線を出すのは原子核固有の性質なため、それを無くすことなど人間の力ではコントロールできない、放射能はそれこそ「煮ても焼いても消すことができない」のです。

(2)その上、例えば、出力100万kwの原発を1日稼働させると、ヒロシマ型原爆の死の灰3個分が貯まってしまう。ですから1年間だと1000発分の″死の灰がたまる勘定になります。それを安全に閉じ込める方法・処理する技術を人間は今、持っていない事も危険性を増幅しています。一昨年の事故以後、かなり高い濃度の放射能汚染水が地下に、福島の海に流れ出しているという事実は、残念ながらそれを証明していますね。

 

放射能測定
公園での放射能測定を継続して行なっています。