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歯の話---歯科と薬(ビスフォスフォネート製剤)

  大泉生協病院歯科・歯科科長
  石口  雄一

 前回も歯科と薬のお話をしましたが、今回もその続きをしようと思います。前回と内容が重なるところも多いと思いますが、大切な話なので、ぜひ耳を傾けてください。

 骨粗鬆症の方がよく服用されているビスフォスフォネート製剤(ボナロンなど)は、多くの方が服用されていると思います。しかしこの薬を服用されている方の抜歯を行うと低い確率ではありますが、抜歯した場所の顎の骨が壊死してしまうことがあります。この壊死がはじまるとなかなか治まらず、最悪な場合かなりの量の壊死した顎の骨を取り除かなければならなくなります。

 抜歯などの外科処置を行う場合は3か月程度を目安に、薬の服用を中止する必要があります。ただしこれはこの薬を処方している担当医とよく相談する必要があります。この薬の効果は高く、良い薬であることは間違いありません。この副作用が問題なのです。

 またこの薬を飲んでいる期間が3年以上の場合は特に要注意です。3年未満の方に比べると顎骨壊死の可能性が高くなるそうです。さらにこの薬を点滴、注射で使用されている方はより一層の注意が必要となります。

 私が拝見しております、ある女性の患者さんはこの薬を3か月止めて抜歯しましたが、数か月たち顎骨壊死の症状がでてしまいました。大学病院に紹介し、壊死した顎骨を取り除いていただき現在消毒を行っております。今のところ順調に回復に向かっておりますが、手順をふまえても起きてしまうこともあるということです。(患者さんご本人に了解を得てお話しさせて頂きました)

 出来るならばこの薬を飲み始めるまえに必要な抜歯などは行ったほうがより安全です。また、お口の中を清潔に保つことも顎骨壊死の予防の1つです。

 10月からは橋場診療所歯科も開設され、当法人の歯科は5つになります。5つの力を1つに合わせ組合員、地域の皆さんと共により良い生活の質を保てるようにがんばって参ります。検診も含め皆さんの来院をお待ちしております。その際お薬手帳もお忘れなく。