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薬の話---骨粗鬆症の薬について

   ひがし大泉薬局 薬剤師
   橋口 裕二

 私たち人間の体は絶えず新陳代謝を行っており、古い細胞を捨て、新しい細胞への入れ替わりを繰り返しています。骨については、破骨細胞と呼ばれる骨を壊す働きをもつ細胞と、骨芽細胞と呼ばれる新しい骨をつくる細胞がバランス良く働き、新陳代謝を行っています。骨粗鬆症はこのバランスが崩れ、破骨細胞の働きが勝り、骨の量が減少し骨折しやすくなっている状態です。骨粗鬆症の薬は、破骨細胞の働きを抑える薬と、骨芽細胞の働きを増進させる薬があります。。

1.破骨細胞の働きを抑える薬
  ビスフォスフォネート系と総称される薬(アレンドロン酸など)は骨の表面から作用し、破骨細胞の働きを抑えます。また、女性ホルモンにも破骨細胞を抑制する作用があり、閉経等による女性ホルモン欠乏を補う薬としてエストロゲン製剤(エストリールなど)、女性ホルモンの骨に対する効果を強調した薬(エビスタなど)が用いられています。

2.骨芽細胞の働きを増進する薬
 骨を作るのに必要なカルシウムを補給する薬として、カルシウム製剤(アスパラCAなど)があります。カルシウムの腸管からの吸収にはビタミンDが関わっており、活性型ビタミンDと呼ばれる薬(アルファロールなど)がカルシウム吸収促進のために用いられます。ビタミンKにも骨を作る働きがあり、グラケーなどの薬が用いられています。新しい薬として、副甲状腺ホルモンと呼ばれる薬(フォルテオ)が登場しました。症状が進んだ患者さんの骨形成を促進する作用が確認されています。