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原発は なぜ危険か?(下)

  長崎千早支部・高校物理教師
  和田敏明

原発の危険性は?(つづき)
(6)放射線を浴びて傷つくのは生き物だけではありません。原子炉自体の劣化も心配されています。
 原子炉を作る物質は主に鉄など金属ですが、金属も放射線を浴びると別の物質に変化し、原子炉を脆くします。冷却による急激な温度変化や振動などでも長い間には冷却装置のパイプなどが脆くなります。そういう老朽化がどの原発でも進みます。原発を安全に利用できるのは大体30年と言われていますが、日本にある原発の内、3分の1以上が30年を超えています。(福島第1原発1号機は40年以上が経過していた)

日本列島にある事の危険性について
 最後に触れておかなければならないのは、以上のような原発が秘めている危険性の上に、日本列島の持つ危険性です。地震や津波がこれだけ多く繰り返されている、その意味では地球上でも有数の大地の変動が活発な地域である日本列島に、廃炉が決まった物も含めると60基近くの原子炉があるのです。一昨年のフクシマの辛い経験をこの日本列島で繰り返す怖れはゼロではありません。

 日本列島が地震や噴火など活動期に入っていると専門家は指摘しています。原発がなくても、電気は足りることと併せて、原発ゼロの社会作りに向けた努力がさらに
急がれます。