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介護の現場から…2015年 介護保険改正

    介護事業部長 齋藤恵子 


 前号に続き介護保険改定案の問題点を述べます。

 2つ目に利用料負担の引き上げがあります。「一定所得以上」と但し書きはありますが年金収入でみると単身者で280万、夫婦で359万円以上の方の利用料を1割から2割に引き上げることが検討され、被保険者の20%が該当するといわれています。

 現在平均で要介護1の方は7700円、要介護2は10000円、要介護3は14000円、要介護4は17000円、要介護5は21000円の利用料を負担していますが、利用料が2倍になるとサービスの利用を減らす方も出てくると思います。

 3つ目は特別養護老人ホームの入所基準を要介護3以上に引き上げるというものです。特養入所を待機している方の3割は要介護1〜2の方ですが、介護度は低くても認知症があり在宅介護が困難という方も沢山います。また低所得者の入所者に対して居住費や食費を補助する補足給付も削減されます。低所得者(世帯全員住民税非課税)の保険料は引き下げるとしていますが、現在の基準月額平均4972円が2025年には8200円になります。全体に介護保険料は引き上げられ、消費税増税、医療費の負担増も計画されています。

 新年早々、暗い話になりましたが、地域包括ケアシステムは各自治体が裁量を発揮して地域支援事業を作り上げていくことを推進しています。介護保険制度の創設の理念「介護の社会化」に恥じないケアシステムを自治体ごとに作る運動を広げましょう。