ニュース&トピックス


身近な法律相談…電話で勧誘されて化粧品のセットを購入〜返品できますか?

 東京保健生協顧問団=城北法律事務所/弁護士・田見高秀 弁護士・大川原栄  弁護士・加藤幸(執筆担当)

 先日、電話で勧誘されて化粧品のセット(化粧水、乳液、メイク落とし、洗顔料、美容液)を3万円で購入しました。セールスの電話がしつこく何度もかかってきて、加齢に効果のある化粧品だというので購入することにし、後日、郵送されてきた契約書に署名して送り返したところ、すぐに化粧品セットが送られてきました。契約書の控えは手元にあります。代金は分割払いで、1万円だけ支払っています。早速、化粧水を使いましたが、肌に合わないようで、使うと肌がひりひりします。返品できますか?

 [回答] 今回、あなたが化粧品を購入した取引は「電話勧誘販売」にあたります。電話勧誘販売とは、販売業者などが消費者に対し電話をかけ、電話で商品を購入するよう勧誘し、その電話勧誘によって商品の購入を決めた消費者が電話で商品の購入の申し込みをするか、郵便等で商品の購入契約を締結するという販売形態をいいます。

 電話勧誘販売では、クーリングオフが可能ですので、契約書を受け取った日を入れて8日以内であれば、クーリングオフにより契約を解除することができます。ただし、化粧品については使用してしまうとクーリングオフはできなくなりますので、今回、使ってしまった化粧水はクーリングオフができません。その他の乳液や美容液などについては、使用していなければ、クーリングオフが可能です。

 クーリングオフできる期間は、契約書を受け取ってから8日以内ですが、ここでいう「契約書」には特定商取引法が定めている要件(商品の価格や代金の支払方法、クーリングオフや契約解除に関する事項、担保責任の定めなど)が記載されている必要があります。仮に、契約書に法律が定めている要件の記載がない場合には、8日経過した以降もクーリングオフが可能です。

 また、クーリングオフは書面でする必要があります。後日、クーリングオフの有効性が問題となることもありますので、クーリングオフをする場合には、契約を解除する旨の通知を内容証明郵便で送るか、少なくとも簡易書留か配達記録郵便で送り通知の写しを手元に残しておくことが望ましいでしょう。

 時間が経つとクーリングオフができなくなったり、悪質な業者だと契約を解除しても支払った代金が返ってこない場合もあります。早めの相談が被害を最小限に防ぐために有効ですので、城北法律事務所までご相談ください

 ※東京健生病院・大泉生協病院では月1回、城北法律事務所の弁護士さんによる法律相談を無料で実施しております。希望される方は病院職員にお尋ね下さい。