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歯の話…間違った歯ブラシ選び

  大泉生協病院・歯科医師
  小川里英

 どのように歯ブラシを選んでいますか?選ぶポイントをおさえて歯ブラシを購入しているでしょうか?適していない歯ブラシで一生懸命磨いても、磨ききれないことが多いです。ブラッシング指導の際、私たち歯科スタッフが「あちゃー」と思う、お勧めしない歯ブラシについてお話します。

1 システマ毛のブラシ
 ポケットの中まで磨けると謳っているシステマ毛の歯ブラシ。なんだかよさそう!買ってみよう!という方がかなりいらっしゃいます。CMってすごいですね。歯周病の方にはいいかもしれません。ただ、これを小中学生のお子さんが持ってくることがあります!(無駄です!)
 システマ毛は毛先が柔らかく、ふつうの毛先の歯ブラシに比べて汚れが落ちにくいので、より長く磨かなくてはいけません。また、ポケットが浅い部位では歯肉との境目を磨くと痛いので、磨くべきところが磨けません。歯科でシステマがいいと勧められない限り買わなくていいでしょう。

2 天然毛のブラシ
 豚毛や馬毛など天然毛は、人工毛のブラシよりも毛自体に細菌が繁殖しやすいです。人工毛のブラシでも細菌が繁殖するので、1ヶ月に一回は交換してもらいますが、天然毛であればそれより早く交換してもらいたいです。 天然毛の高価なブラシだと、なかなか交換できないですよね?お値段は1ヶ月に一回変えても惜しくない位がちょうどいいと思います。

3 旅館やホテルの歯ブラシ
 旅館にただで置いてあるような安いブラシは、質が悪いことが多く、毛束の間隔がスカスカで磨く効率が悪いです。旅行中にその日1日だけ磨く分にはいいですが、毎日の歯磨きにはちゃんとした歯ブラシを使ってください。
 では、どんな歯ブラシを選べばいいのでしょう?一般的には、毛の硬さはふつう、ヘッドが小さく、毛先も柄もまっすぐのものを選びます。これがすべての人に適しているわけではなく、手が不自由になってきたら、大きめのブラシを使ってもらうこともありますので、かかりつけの歯科で、お口にあった歯ブラシを選んでもらいましょう。