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介護の現場から…家族の関わり

    大泉生協病院 認知症看護認定看護師
    芝崎美千代 


 7月12日、大泉生協病院認知機能委員会では認知症の家族を介護している方による2回目の家族会を開きました。

 会には医師、看護師、作業療法士、栄養士、医療ソーシャルワーカー等が関わっています。委員は、この会をできるだけ長く継続して行き、ゆくゆくは参加してくださる方が中心になって、認知症の方に関わる家族が安心できる場ができればと考えています。家族会開催にあたり医療従事者として認知症の方に対して何等かの知識を伝えることも考えていました。そのため各職種がそれぞれの分野での質問に答えることができるように準備をしていましたが、会の中で介護家族のお話を伺ううちに私たちの考えは変わっていきました。日々認知症の方と接している家族は生活の中で何年もかけ、どのような対応したら認知症の方が穏やかにいられるのかを知っておられます。

 認知症のご主人を介護している方から「主人に私がいるから大丈夫、大丈夫といつも言って安心できるようにしています。できなくなったことがたくさんあるけれど、小さな事でもお父さんまだこんなことができるんだって思うようにしています。若い時、体の弱い自分の代わりに家事や子育てをしてくれた恩返しです」。

 奥様の介護をしている男性からは「毎日疲れますが、妻とは幼馴染で人生のほとんどを一緒に過ごしてきました。最後まで一緒だと思っています」。

 このような言葉のひと言ひと言に認知症看護の原点を感じました。

 尊敬すべき人々と出会うこの会のあとは新しい学びや気づきがたくさんあります。そして何より心があたたかくなるのです。家族介護者である前にお互いを信頼し共に人生を歩んできた家族なのです。これからも家族会から多くのことを学び、その学びを広げていく会にしていきたいと思います。