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歯の話…歯科矯正の歴史と最新のインビザラインについて

  氷川下セツルメント歯科 所長
  赤石 岳雄


 歯列矯正というと最近の治療と思われる方も多いかもしれませんが、その歴史は古く、ギリシャでは紀元前千年の歯列矯正の装置が見つかっています。18世紀のフランスでは現在の装置に似た半円形の板と糸を使い歯を固定する矯正法があったそうです。その当時、既に顎突出を矯正するために、一部の歯を抜歯する必要があるといわれていました。

 現在のような矯正器具(歯に装置を取り付け歯に力をかける針金を組み合わせたもの)を、最初に考案したのが19世紀後半のアメリカ人のアングルです。今までフランスやヨーロッパが歯列矯正の中心だったのが、アメリカ主導になりました。また、アングルは非抜歯矯正(歯を抜かない矯正)として有名で、長い間「矯正学の帝王」として絶対的立場にありました。当時ライバルで対立していた抜歯矯正学者ケースを異端者扱いまでして自らの地位を確保します。

 ところが帝王アングルの死後、抜歯矯正が急速に普及し日本へ矯正歯科が普及する頃には、既に抜歯は当然のようになっていたため、現在では抜歯が必要だと判断した場合、抜歯矯正にて治療を行うようになっています。最近の矯正の技術革新には目を見張るものがあります。例えば針金においては、柔らかく折れにくい針金の開発やNASAで開発された一定の温度(口の温度)になると、徐々に固くなって矯正力を発揮する形状記憶合金の開発などです。

 また、従来の針金を使わない全く新しいマウスピースを使った矯正(インビザライン)も一般的になってきました。一人一人の歯に合わせて作られる透明なマウスピースを装着し、治療の段階に合わせて新しいものに交換しながら徐々に歯を動かし矯正します。「目立ちにくい」「取り外しができる」というメリットがあります。

 氷川下歯科でも従来のワイヤー矯正の他に、インビザラインを導入し、順調に症例数を増やしています。気になる方はご相談ください。


インビザラインによる矯正前→後