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スギ花粉症でお悩みの患者様に朗報です

  鬼子母神診療所 所長
  高岡和彦


 今回は、生協便りの読者の皆様に耳よりの情報をお知らせいたします。

 今回のお話はスギ花粉症に対する舌下免疫治療のお話です。平成26年10月8日に画期的な治療薬が保険適応になりました。シダトレンという薬剤です。この薬剤はスギ花粉症の治療薬です。今までの花粉症の治療薬は抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤などを内服したり点鼻したり点眼したりして体の中で起こっている花粉症の症状を鎮静化する治療が中心でした。または、マスクやメガネなどでスギ花粉を防御していました。言い換えれば、風に乗って攻めてくるスギ花粉というミサイルを払いのけたり、体に命中したスギ花粉というミサイルが爆発し燃えているのを薬で消火したりしていました。いわゆる花粉と戦う治療が中心でした。本来、人間の体には免疫反応が備わっています。免疫反応とは体に害のある敵が侵入した時に素早く反応して排除しようとする生体の防御システムです。その防御システムを薬で抑えようというのですから無理があります。(なかなか薬では治りません)

 舌下免疫療法は減感作療法と言いまして、スギ花粉を体に慣らす治療方法です。スギ花粉というミサイルが飛んできて体に命中しても爆発しなければ害は有りません。スギ花粉を敵と認識しなければ免疫反応は起こりません。スギ花粉に対する免疫反応が起こらなければスギ花粉症の症状は起こりません。即ち、スギ花粉との共存を目指す治療なのです。具体的は少量のスギ花粉エキスを毎日舌下にたらして体を慣らします。スギ花粉が飛散する2カ月ほど前から開始し2週間かけて少しずつ薬剤の濃度を高めます。スギ花粉症のみの場合2〜3年間継続すると60%程度の患者様は症状が改善します。治療中止後5年程度効果が維持されるそうです。(個人差もあります)紙面の都合で詳細は割愛致します。

 メリット・デメリット、治療方法や副作用などお聞きになりたい方はスギ花粉の舌下免疫治療を行っている事業所までご連絡頂きますようお願い申し上げます。