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介護の現場から…その人らしさを支える介護をしたい

  介護事業部長 
  齊藤 恵子  


 Aさん(82才)は7年間脳梗塞で経管栄養の状態にある妻(87才)の闘病を一人で支えてきました。他人の手を借りず自分で介護したいと献身的に介護を続けてきましたが、自身も心疾患で要介護2の認定を受けました。動くと息切れがし、足のむくみのためにつかまって歩くのがやっとの状態になり、妻の介護にヘルパーを入れました。はじめは長年の自分流の介護があり、ヘルパーに任せることに抵抗もありましたが、妻が誤嚥性肺炎を起こすと、自身も体調を崩して二人一緒に入院となりました。そんな危うい2人暮らしでしたが、最後まで懸命な介護で妻を看取りました。

 妻を見送って2年、現在はヘルパーの訪問介護を自身が受けています。妻の介護でヘルパーの介護を経験した当初は「他人の世話にはなりたくない」という思いが強かったAさんですが、今は「小姑に囲まれているようだ」と目を細くして笑っています。今の生きがいは自分史を書きあげること、ヘルパーたちは近い将来、読者第一号になる日を楽しみに応援しています。

 誰でも「自分で何とかしたい」と介護サービスを受けることに抵抗や他人に家に入られたくないという思いがあります。そんな思いを受け止めながら、訪問介護のヘルパーは利用者の生活に関わりますが大事な視点は「その人らしさ」です。人の手を借りても「私の暮らし」と言える生活を支える役割を果たしたいと思います。