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漢方の話… 牽牛 織女 河橋を渡る

  鉄砲洲診療所所長
  沖山 明彦


 七月は旧暦では、蘭月(らんげつ)あるいは初秋(しょしゅう)、古語では文月(ふづき)、七夕月(たなばたづき)といいます。七夕について、「民謡歳時記」では、「天に七夕 おいとしゅござる 川をへだてて 恋なさる」と広島の盆踊唄を紹介しています。彦星(牽牛)と妻星(織女)が年に一回会うこの夜は天気であることを願う星祭りです。この中国の伝説と違い、古く日本では、逆に、豊作のため、雨が沢山降る(七夕雨)ことを願うのが盆の準備の最初のこの日でした。子どもたちは、部落のはずれに集まり、皆で煮炊きをし、町々を踊り歩く「七夕踊り」、後に秋田「小町踊り」などに引き継がれます。七夕は夏と秋が交代するときの稲の花がよく実るように祈る祭りといわれます。 

 子どもの健康増進のつぼについて、「子どものための漢方マニュアル」(木下繁太朗著)から紹介します。頸を前に曲げると頸の付け根の骨が飛び出します。その骨が第七頸椎の突起です。その下の突起が第一胸椎、次が第二胸椎、そして、第三胸椎、第四胸椎の突起を触れます。第三胸椎と第四胸椎の突起の間が「身柱(しんちゅう)」といい、子どもの健康増進、病気一切に用いられるツボです。このツボへの灸を、別名「ちりげの灸」といいます。このツボをお母さんの手のひらが汗ばむ程度なでなでして温めたり、タオルで軽く摩擦します。特に、「子どものかんの虫」の治療に用いられます。「身」は身体の意味、「柱」は支持する柱の意です。また、腰椎のところでしわの最も凹むところを「命門(めいもん)」といい、身柱で治らない病にこのつぼを併用します。大人では温灸を勧められますが、子どもでは熱さに注意したヘアードライヤーもどうかと木下先生は書かれています。

 「秋田音頭」では、「小町踊り」に小野小町が登場します。「秋田の女何(なん)して綺麗だと 聞くだけ愚(こげ)だえス 小野の小町の生まれ在所 お(め)は知らねァのぎゃア」。秋田の「白瀑(しらたき)」はよく聞くが、そこの会社の酒で世界遺産・白神山地から引いた湧水とその水で自家栽培した酒米から作られた「山○」という酒に出会った。看護師の誰かに似た名前だったが思い出せない。