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難聴はお耳の日曜日

  鬼子母神診療所 所長
  高岡和彦


 「今年の夏は暑いですね」まだ、ジメジメした梅雨が明けたばかりだというのにこの暑さには参ります。皆さん、お元気ですか?この夏も熱中症に負けないように元気で健やかに過ごしましょう。熱中症予防には、室温・湿度管理と水分管理。それに風が大事です。直射日光を避けて風通しを良くし、団扇で扇ぎながら(扇いでもらいながら)お茶を頂くイメージで快適にお過ごしになられることをお勧めいたします。

 さて、今回のお話は組合員の皆様に「耳寄り」なお話です。年齢がかさむと色々な臓器がくたびれてきます。昔は町内での噂好きで「耳が早い」とよく言われていた方も、だんだん「耳が遠くなり」同じ事を何度も繰り返さなければ聞こえない(「耳にタコが出来る」)という方もいらっしゃるのではないでしょうか?自分にとって都合のよい事しか聞こえない方も多いと思いますが…そこのあなた、「耳が痛くなる」話ですみません。

 耳が聞こえにくくなる事を難聴と言います。難聴には、伝音難聴と感音難聴の2種類があります。俗に長年使いすぎて難聴になることを老人性難聴と言います。老人性難聴は伝音難聴と感音難聴の両方を起こし得るそうです。伝音難聴は耳小骨などの動きが悪くなったり耳垢が詰まっていたりして音を伝える働きが悪くなると起こります。感音難聴は蝸牛(かぎゅう)の有毛細胞などの機能が低下するために音の信号が脳へ伝わりにくくなります。難聴は個人差があります。高齢の方でも「地獄耳」のようによく聞こえる方がおられます。逆に若い方でも高音量で音楽を聴く習慣のある方や騒音の中で仕事をされる方の中には感音難聴の方もおられます。「耳が遠くなったかな?」と思われる方は一度、聴力検査を受けることをお勧めします。時々、大量の耳垢が貯まっている方がおられます。耳垢掃除が必要ですね。(「耳の穴をかっぽじいて聞け」というのはうまい表現ですね。)

 難聴の予防や治療方法は難しいと思いますが、聞こえずらいなと感じたら耳鼻科を受診して(させて)みてください。補聴器やメガホンなどを用いると会話のストレスが減るかもしれません。(診察室では、検尿のコップの底に穴を空けて使用しています。安く出来ますので是非試して下さい。)

 最後に「寝耳に水」という諺があります。治水工事が不完全であった頃は川がよく氾濫し洪水(水)の濁流音を耳にすると危険だと察知したようです。この音が夜寝ている時に聞こえれば更に驚く事になり諺となったようです。現在では、洪水の音を聞いて危険を回避する必要は無いと思いますので御安心ください。くれぐれも、寝ている人の耳に水を入れないようにして下さい。ビックリするだけでなく眩暈が起こる事があります(カロリックテストと言います)。諺の語源とも関係ないので、くれぐれもマネしないでください。お願い致します。