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HPH健康いきいきフェスティバルを開催します

東京保健生活協同組合理事長
根岸 京田

根岸理事長

 世界でも類を見ない未曾有の超高齢社会を迎えつつある中、右肩上がりの高度経済成長時代に日本が築いた社会システムを、今までと同じように維持するのは困難な時代となりました。社会保障費の増大も著しく、政府は医療・介護費用の削減に必死です。必要とされる医療・介護提供体制を維持し、住み慣れた地域で出来るだけ長く暮らしていくためには、「健康」をキーワードにした「まちづくり」の取組みが欠かせません。そのためには、健康をより積極的に捉えて主体的に健康づくりに取り組む市民を増やし、個人の生活の質の向上と社会環境の質の向上を実現させることが必要です。それはWHO(世界保健機構)が提唱するヘルスプロモーションに他ならず、その内容は私たちが長年地域で行ってきた医療生協の活動と多くの部分で重なります。

  WHOは1986年のオタワ憲章においてヘルスプロモーションの概念を提唱し、その優先的行動分野の一つに「ヘルスサービスの方向転換」を挙げ、診断や治療に特化してきた医療機関に対しヘルスプロモーションを理念として掲げるべきだとしました。それを受けて2004年にヨーロッパの病院を中心にPHInternational Networkが結成され、2008年に福岡の千鳥橋病院が日本最初のHPHとなりました。わたしたち東京保健生協もHPHの趣旨に賛同し、2010年に東京健生病院と大泉生協病院が日本で2番目と3番目のHPHになりました。

  HPHの活動の柱は、質の良い医療サービスを提供すること、地域に目を向けること、職員の健康増進の3つで、具体的には、地域住民の健康づくり活動の支援や健診の推進、地域での健康相談会や保健活動、環境問題への取り組み、そして職員の健康づくりなどがその内容です。過酷な現場で働く医療機関の職員こそヘルスプロモーションを必要としています。 HPH活動は、臨床医学と公衆衛生の架け橋ということもできるし、地域と医療を繋ぐ臨床的ヘルスプロモーション活動と言うこともできます。国や地域特性のある分野でもあるため、国ごと、地域ごとのネットワーク形成が推奨されており、日本では2015年10月にHPHJapan Networkの設立が予定されています。

  地域の保健活動を行う住民とHPHが連携してまちづくりに取り組むことは、ヘルスプロモーションの一つの理想形といっても良いかもしれません。この運動を日本に根付かせていくには医療生協の日頃の地域での取り組みをさらに向上させ、地域に日本に世界にアピールしていく必要があります。今回の「HPH健康いきいきフェスティバル」は、そのような日常の活動の報告の場として、そして練馬駅を訪れる一般の人たちへのアピールとして開催されます。日本の医療生協運動は世界から注目されています。フェスティバルへの多くの組合員、職員の皆さんの参加を要請するとともに、主体的に活動報告をしていただけるよう呼びかけます。

※HPH=Health Promoting Hospitals &Survices

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