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体を動かして、痛みもメタボもさようなら

  鬼子母神診療所 所長
  高岡和彦


 紅葉も終わり、秋の気配もすっかり消え寒い冬の気配が感じられる今日この頃ですが如何お過ごしでしょうか?寒くなると、あちこちが痛くなる方も多いのではないでしょうか?頭、首、肩、腰、膝・股関節など人それぞれ異なると思います。一か所ではなく複数個所の方もいらっしゃると思いますが、あなたはどこが痛みますか?また、痛くて動かない方はいませんか?今回のお話は、そんな痛みで体の動きが悪い方への朗報です。ただし、「借金で首が回らない方」は無効ですので悪しからず。

 怪我や事故で骨折した事は無いし、寝違えたわけでも無いのに首や肩が痛い方はいませんか?マッサージや整体に通ってお金を費やしても痛みが取れない方はませんか?レントゲン検査を受けても「歳のせいで治らないから諦めなさい」と引導を渡された方はいませんか?そんな悩みをお持ちの方の半数は「ストレッチ」や「筋肉トレーニング」で改善する可能性があります。

 骨は加齢とともに弱くなり変形します。また、骨密度が低下し骨折する事もあります。骨密度は20歳から30歳をピークに年々、減少します。少しでも骨粗鬆症を予防するには若い頃にカルシウムを沢山摂取してしっかり骨を作っておくことが重要です。身近の青少年にカルシウムを食べるようにご指導をお願い致します。弱くなった骨を強くするのは至難の業です。骨と骨の間の軟骨も年々擦り減ります。元の状態に近づける為には手術で人工物(セメントや人工関節など)を注入・置換するしかありません。しかし手術は最後の手段です。そこで大切なのが、「筋トレ」と「ストレッチ」です。

 骨を支える筋肉を鍛え(筋トレ)、骨をしっかり支えることでバランスが良くなり体への無理な負担が軽減されます。筋肉や関節を包む筋膜・腱膜を柔軟に伸ばす(ストレッチ)事で関節の可動域が広がり柔軟性が向上しバランスが良くなり体への無理な負担が軽減されます。すると摩訶不思議、痛みが消えてしまう場合があります。筋肉トレーニングは「加圧トレーニング」と言って、重りやマシーン等を用いて筋肉に負荷を加えたトレーニングが必要です。ストレッチも同様です。ラジオ体操を中心に体中の関節の曲げ伸ばしを行ってください。痛くなる一歩手前で止めるのがコツです。まずは一か所10秒程度を目標にチャレンジしてみてください。

 口が良く動く人は、口の周りの筋肉が鍛えられ飲み込む力(嚥下機能)が良くなり誤嚥性肺炎の予防になります。歯磨きや口腔ケア(年に1回は歯科受診の必要があります)を行うことで予防効果が更に増強しますので頑張って下さい。そして、顔の筋肉が鍛えられると肌のたるみも解消され若々しく見えるかもしれません(笑顔を心がけると「素敵な美人ですね」と褒めてもらえるかもしれませんね)。また、「歌を歌う事」は認知症の進行を食い止める効果もあります(上手い下手は問いません。効果には個人差もありますが、楽しく歌うことがポイントです)。それに唾液の分泌も良くなり、インフルエンザなどの感染予防にも効果があります。  

 「口が悪い人」・「憎まれ口を叩く(きく)人」の事を「憎まれっ子」と言う事があります。「憎まれっ子世に憚る」とう諺があります。時として悪い意味で使われることもありますが、多少他人に迷惑をかけたとしても、元気で楽しく長生きしている人の事の例えとも取れます。皆様には是非、「口を動かして世に憚って」下さい(くれぐれも「お喋りさん世に憚る」と「陰口」を叩かれないようにご注意下さい)。

 何事もそうですが、(1)無理をしない事、(2)続ける事が大切です。筋トレやストレッチは運動にもなりメタボ対策にもなります。食欲の秋でお腹回りが気になる方は特にお勧めです。特に、冬は基礎代謝が亢進し体重コントロールには適した季節です。「さあ、あなたも勇気を出して、最初の一歩を踏み出してみては如何でしょうか?皆で一緒に頑張りましょう!HPHも応援しています」