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歯の話…痛くなくても歯医者に行こうー治療から予防へ

  大泉生協病院歯科
  小川 里英


 あなたはどういうタイミングで歯医者に行きますか?痛くなければ行かないという人が大半だと思います。痛くなってからの受診は、「歯を削り詰める 」という対症療法を繰り返し、最終的には抜歯することになります。その結果80歳の平均残存歯数はわずか8・9本、60%以上の方が総入れ歯になるというのが歯科医療の後進国・日本の現状です。

 歯科先進国スウェーデンでは今から40年以上前、予防歯科という概念が無く、虫歯の罹患率は日本の5倍でした。しかし、3〜4ヶ月ごとに歯科医院で予防歯科を受診することを義務化したところ、わずか6年で3歳児検診の「虫歯発生率を4%」 まで引き下げ、「歯周病による歯の喪失」も殆どなくなりました。30〜50代では、その後30年間に喪失した歯を1本未満におさえることに成功したのです。現在、スウェーデンでは80才における平均残存歯数は25本。若い時と変わらない歯の本数を維持しています。

 日本における予防歯科の受診率は2%以下と言われており、ほとんどの患者さんが痛くなってから歯医者へ足を運ぶため、歯の喪失の悪循環が止まらないのです。

 生涯を通じて歯が残るかどうかは、「悪くなってから歯医者へ行って治療した方」と「悪くならないために歯医者へ行って予防歯科を受診した方」との違いだということが解っています。

 大切なのは、3〜6ヶ月に1回、定期的に歯科医院で予防メンテナンスを受けることです。

 清潔好きで几帳面、そして親切・丁寧なおもてなし精神を持つ日本人のイメージは、外国人にも評価が高いのですが、多くの外国人が内心「日本人は口が臭い」と思っているようです。

 在日外国人100名に対し「日本人の口臭にガッカリした経験がありますか」という質問を行ったところ、7割を超える人が「はい」と回答した一方で、日本人600名に対し「あなたは自分が歯周病だと思いますか」と聞いてみたところ、実に9割を超える人が「思わない」と回答しています。。

 多くの外国人が日本人の口臭が気になっているにも関わらず、当の日本人にはその自覚がほとんどないという衝撃的な結果になりました。歯磨き回数では日本は諸外国より多く、ほとんどの人が1日2回はしています。足りていないのは歯科医院での定期的なメンテナンスなのです!さあ、さっそく歯科に定期検診の予約を取りましょう。