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病気の話---胆石

  東京健生病院外科医師
  加藤 貴

胆のうは肝臓の下側についているナスのような形をした袋状の臓器で、肝臓でつくられた胆汁を一時的に貯蔵しています。そして、十二指腸内に食べた物が流れてきたときに、胆管を通して十二指腸内に胆汁を分泌し消化・吸収に役立っています。胆のうや胆管に結石ができることを胆石症と呼びます。

胆石症の原因は食事、肥満、多産、胆道感染など様々で、日本人成人の胆石保有率は数%ぐらいといわれています。胆石による症状は、一般的には食後に生じる右悸肋部(胃のあたりから右肋骨の下にかけて)の痛みがあります。痛みの強さは様々です。また、胆石があっても全く症状がない方もいます(無症状胆石)。 現在、胆石症の診断は比較的容易で、腹部超音波検査、腹部CT、MRIなどで、ほぼ診断できます。
さらに必要がある場合は、内視鏡を使った胆道造影検査が行われます。

胆石症と診断された場合でも、症状がなければ、治療を急ぐ必要はありません。しかし痛みや、発熱、黄疸などを伴う場合は緊急の処置が必要になります。

胆石症の治療は、以前は内服薬による胆石溶解療法か開腹手術しかありませんでしたが、現在は体外衝撃波結石破砕術、各種内視鏡的治療、腹腔鏡下手術治療法など、症例および病態に応じた治療法が選択されるようになりました。治療法については、主治医とよく相談しましょう。