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漢方の話…立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
鉄砲洲診療所
沖山 明彦 医師

4月、桜川公園も春雷の後で満開の桜を愛で、花の5月を迎えます。5月は、古語では「梅(うめ)の色月(いろづき)」、新暦では「薫風(くんぷう)」 ともいいます。そして、花々の中でも「百花の王」と呼ばれる「牡丹(ぼたん)」 が咲きます。花言葉は 「富貴」とか。生薬としては、秋に掘り起こした 根の硬い木部を除いた皮「牡丹皮(ぼたんぴ)」を用います。

「牡丹皮」には、抗炎症作用、抗菌作用、鎮痛、抗アレルギー作用などが知られています。漢方では消炎性駆?血(しょうえんせいくおけつ)を目的に頭痛、腰痛、月経障害に用います。遅れて6月頃「芍薬(しゃくやく)」が咲きます。芍薬は「花の宰相(さいしょう)」と呼ばれます。牡丹と芍薬は同じボタン科ですが、牡丹は落葉低木ですが芍薬は多年草です。生薬としては、根の外皮を除いたものを「白芍(びゃくしゃく)」、外皮をつけたものを「赤芍(せきしゃく)」といいますが、日本の漢方では「白芍」を用います。
「白芍」には鎮痛、鎮痙、抗炎症、抗潰瘍、血管拡張、平滑筋弛緩などがあり、腹痛、下痢、筋肉の攣急、例えばこむらがえりなどに応用されます。(「芍薬」と「茯苓(ぶくりょう:さるのこしかけ)」などの組み合わせは、婦人薬の代表「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「加味逍遥散(かみしょうようさん)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」となります。
「牡丹皮」と「茯苓」などの組み合わせも婦人病の漢方「加味逍遥散」や「桂枝茯苓丸」となります。秋になると「白衣の天使」百合が咲きます。
オニユリ、ヤマユリ、ササユリなどの地下部分の鱗茎から得られた「ユリ根」を漢方では「百合(びゃくごう)」と呼び生薬とします。栄養、強壮、鎮咳、消炎の作用があり、「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」に配合されます。

さて、冒頭の歌は美人を讃える歌ですが、北海道立衛生研究所の林隆章氏の解説を紹介します…。
「立てば芍薬」の「立てば」はイライラと「気」のたっている女性は、芍薬により改善し、「座れば牡丹」はペタンと座っている女性で「?血(おけつ)」が原因で、「牡丹皮」で「歩く姿」がなよなよしている女性は心身症の様子で「百合」で改善されます…。

転瞬、漢方の聖地「湯島聖堂」の近くでお酒をだす蕎麦屋さんに吸い込まれ、そこで、八戸のお酒「ねこのうたたね」に遭遇、よせばよいのに、「トラが眼をさまし」2杯目のお酒に。「ところでドッコイ」休日だったとはいえ、翌日はぐずぐず。2杯目の酒の名前は「あさねぼう」。