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介護の現場から…生協の仲間ふやしで「ひとりぼっちにしないまちづくり」を進めよう
介護事業部長
齊藤 恵子

地域包括支援センターから、一人暮らしのAさんに電話をしたが連絡がつかないので、ヘルパーが訪問した時に様子を見てきてほしいと依頼がありました。いつもは留守番電話にメッセージを残しておくと、返事をくれる方なのに、返事がないことを心配していました。
Aさんは80才の女性、要支援2、認知症もなく身の回りのことはできるのですが、転倒し大腿骨骨折で人工骨頭を入れてからは、床掃除ができないため、ヘルパーが週に1回掃除の支援で訪問していました。
自宅マンションを訪問するとポストに新聞や郵便物が溜まっていて、インターホンにも応じません。家族と地域包括支援センターに連絡し警察が室内に入るとすでに亡くなっていました。一週間前に家族と電話で話した後は、ヘルパーの訪問日まで連絡が取れていません。元気に暮らせていただけに、周囲のショックは大きいものでした。

65歳以上高齢者世帯のうち、独居、老々世帯は48%となり、孤立死は年々増加しています。平成20年厚生労働省が「孤立死」ゼロを目指した推進会議を開催し、その報告書でも「高齢者の社会的孤立を防止する必要性」を上げています。東京都生協連合会の活動報告では、見守り協定を締結した自治体は50区市町村になり、未締結自治体は豊島区、渋谷区、日の出町だけになりました。
生協の宅配での見守りでは同じものを大量に注文されたことで、認知症に気付いた事例や宅配の受け取りに出てこないので確認したところ、室内で倒れていたのを発見した事例もありました。
東京保健生協でも、組合員同士のつながりでの見守りや、生協だよりの手配りで顔見知りになり、日常的にお互いを気づかうつながりが広がっています。生協の仲間ふやしで安心のまちづくりにつなげていきましょう。