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介護の現場から-(1)


介護保険制度開始から9年がたちました。「介護を社会化」すると創設された制度でしたが、2006年の介護保険制度改正以降、「サービスが受けにくい状況や介護を提供するヘルパーが仕事を続けられなくなる」といった困難な状況が生じています。
来年は、介護保険制度の改正が予定されています。 組合員のみなさんと一緒に介護制度のあり方を考えていきたいと思います。


介護度が下がりベッドが使えない

新予防給付の創設で要介護度1の6割以上の方が「予防介護」に移行しました。自立支援を大きく謳ってはいますが、その内容はサービス制限でした。
たとえば、福祉用具の利用の場合、要支援と要介護1の状態では介護ベッドが利用できなくなったのです。
同じ要介護1でも身体の機能は様々で、歩くことはできるけれど膝が悪く、蒲団からは起き上がれないという方は、高齢者には多くおられます。単に介護度だけでサービスを制限されると、介護は大きく後退していきます。
Aさん(83歳)は息子さんと2人暮らしで日中は一人で過ごしています。介護度が要介護1から「要支援」に変更され、ベッドが使えなくなりました。そのため、日中は室内をいざって過ごしています。トイレにもいざって移動し「どうにか自分でやっています」と。
また、週2回のデイケアで入浴をしていますが、今年の夏の暑さに「あと1回お風呂を増やしたい」と思ったがデイケアは1回1800円以上もかかるため断念しました。「汗臭いにおい」に自分でも情けなくなってしまったというご本人の話に胸がつまります。