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鬼子母神診療所から…在宅看取り
「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とリビング・ウイルのお話」編
鬼子母神診療所
所長 高岡 和彦 

生協組合員の皆様、お元気ですか?10連休の予定は決まりましたか?スギ花粉症で苦しんでいる方はもうしばらくの我慢です。ヒノキの方は、頑張ってください。また、熱中症が心配な季節に突入しますので小まめな水分補給も心がけて下さい。

今回のお話は、平成30年3月に厚生労働省から改訂版として出された「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」のお話です。

人生の最終段階における医療・ケアの在り方として以下の4点(抜粋)が示されています。
(1)医師等の医療従事者から適切な情報の提供と説明がなされ、それに基づいて医療・ケアを受ける本人が多職種の医療・介護従事者から構成される医療・ケアチームと十分な話し合いを行い、本人による意思決定を基本としたうえで、人生の最終段階における医療・ケアを進めることが最も重要な原則である。また、本人の意思は変化しうるものであることを踏まえ(中略)、本人との話し合いが繰り返し行われることが重要である。さらに、本人が自らの意思を伝えられない状態になる可能性があることから、家族等の信頼できる者も含めて、本人との話し合いが繰り返し行われることが重要である(後略)。
(2)人生の最終段階における医療・ケアについて、医療・ケア行為の開始・不開始(中略)中止等は、医療・ケアチームによって、医学的妥当性と適切性を基に慎重に判断する。
(3)医療・ケアチームにより、可能な限り疼痛や不快な症状を十分に緩和し(中略)た総合的な医療・ケアを行うことが必要。
(4)省略。

アドバンス・ケア・プランニングとは以上4点を踏まえた上で人生の終末期における尊厳を日頃から考え・相談するプロセスです。最後は、「コロっと逝く」ためにもピンピンしている時に考えてみる事が大切だと思います。

リビング・ウイルは、「生前の意思決定」の事で、疾病や終末期の医療・ケアに関して自分の希望を述べた書類の事です。治療法の選択や延命処置の適否などその内容は多岐に渡ります。当然、その時々で趣意が変更する事もありますので、事ある毎に確認・訂正作業が必要となります。「遺言書」を作成する必要はありませんが、元気な時に考えてみても良いかと思います。
「終末期を安らかに迎えたいと思う患者さま」に対して多くのスタッフがそれぞれの専門的立場から濃厚にかかわる事で安心して「お迎え」が出来ると思います。一人で悩み・抱え込まないで皆で問題点を共有して解決する事が「多職種連携・チーム医療」だと思います。安心してご相談ください。