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病気の話---内臓脂肪


  江戸川橋診療所 所長
 柴原 昭典 

  昨年からメタボ健診が始まりました。メタボとは内臓脂肪症候群のことです。

 メタボは放置すると、結果として脳卒中や心筋梗塞など、生命を脅かし、身体機能の重大な低下を来すことになる生活習慣病を引き起こす危険性が高いので、医療費削減には最も効果的という目論見で、国を挙げて取り組むことになったわけです。

 まずは、先制パンチ。内臓脂肪肥満は運動不足が主原因です。 なぜなら、内臓脂肪を減らすには運動が最も効果的だからです。 もう一つ。その前に内臓脂肪を貯めなければいいわけです。たまる主原因は食べ過ぎです。その人の生活習慣と体質にとって、飲み食いする量が多すぎると、余ったエネルギーが脂肪として蓄えられるのです。

 

 

 図1の左図が内臓脂肪肥満を示し、右図は女性に多い皮下脂肪肥満タイプです。皮下脂肪は指でつまんで確認できるおなかの脂肪です。内臓脂肪は外からは正確には推測が難しいので、腹囲で代用しようとメタボ基準が出来ました(表1)。

 しかし、今年に入ってから、女性の基準が甘すぎるので、男性84、女性80を基準にすべきという意見も出されています。腹囲がこれより大きいと、心筋梗塞を起こす危険度が男性で2・4倍、女性で1・6倍高いのです。

 ところでこんなに混乱した基準で私たちはどうしたらいいのでしょうか? まず、メタボ基準(表1)に当てはまる方は、やはり、改善の努力が必要でしょう。

 隠れメタボと言いまして、基準に当てはまらない内臓脂肪肥満(運動不足が主原因)もありますので、血糖・血圧・脂質などの異常がある方は、運動習慣をつけることをおすすめします。

 東京健生病院ではあなたの内臓脂肪のCT計測が出来ます。ご希望の方は職員または健診センター、生協組合役員までお問い合わせください。

 

表1